結婚相手の条件として絶対に譲れなかったことが、ギャンブルをしない人、ギャンブルに興味がない人、将来ギャンブルをしないと約束できる人でした。
宝くじくらいのギャンブルなら許せるのですが、それ以外のギャンブルは全く受け入れたくありませんでした。
育った環境や過去の恋愛体験に影響されていると思います。

実際に結婚した人は全くギャンブルに興味がなく、宝くじさえ買ったことがない人です。
どちらかというとギャンブル否定派なので、この先も安心だと思っています。
私の両親をはじめ、知っている限りの親戚の誰もギャンブルにハマっているような人がいないので、私にとっては別世界の何だか少し近寄り難いものでした。

 

そんなこともあって、子供の頃の勝手なイメージとして、タバコ臭くてイライラした人たちが集まる場所と感じていました。
もちろん自分が成人してからも一度も興味を持ったことがなく、男友達の何人かがパチンコに行っていましたが、他人事として話を聞いていました。
仲の良い友達が楽しそうにギャンブルをしている姿を見ているうちに、子供の頃ほどは拒否する気持ちがなくなっていきました。

それでもやはり、彼氏になる人にはギャンブルをして欲しくない気持ちがありました。
しかし、若い頃はそんな細かいことを気にして好きになったり嫌いになったりするわけではなかったので、実はギャンブルを少ししている、という人を好きになってしまいました。
ギャンブルに深くハマっているわけではなさそうで、体育会系の爽やかな人で、友達にも人気があるような人だったので、気にせずお付き合いすることにしました。

暇な時に少しだけ、暇つぶしに少しだけ、パチンコに行くこともあったけど、彼女ができたら行かないかな、と言っていたこともあったので、信用することにしました。
今まで暇だった時間をデートの時間に変えれば、パチンコに行く必要はなくなる、と思っていました。
しかし、やはり一度パチンコを楽しんでしまった人は、彼女ができたくらいではやめることができなかったようです。
それどころか、暇な時に少し、というのも嘘で、暇を作ってパチンコを目的に行動している部分もあったようです。

初めはパチンコの存在すら忘れてしまったかのように、全く気配を感じなかったのですが、付き合いも長くなり慣れてくると、パチンコに行くようになりました。
それでも、また行き始めた頃は、私と会えない日や会えない時間に少し行くくらいでした。
それがだんだんと、デートの待ち合わせ前に行ったり、家でDVDデート中にひとりでふらっと出かけて行ったりするようになりました。

あまり、強く拒否できず、やんわりと注意していましたが、聞いてはもらえませんでした。
そして、別れる直前はデートをすっぽかしてパチンコに行くようになっていたのです。
待ち合わせ時間になっても来ないので電話してみると、パチンコしてるからそのお店まで来るように言われました。
呆れながらも言われたままに行ってみると、悪びれる様子もなく隣に座るように促されて、私にも勧めてきたのでした。

さすがに別れを決意しました。
それ以降はお付き合いをする人を慎重に選ぶようになりました。